設計事例

杉の香りを感じる

築30年のマンションをフルリノベーション

築30年のマンションのリノベーションです。杉の無垢材を使い、杉の香りが広がる温かみのある住まいになりました。

リノベーション前は、
 ・部屋が細かく区切られ廊下やキッチンなどが閉鎖的で暗い印象
 ・部屋数は適切だったものの、家事動線や水回りの位置が生活スタイルに合わない

ということで、間仕切り、水回り位置を変更するためフルリノベーションをすることとなりました。

リノベーション後は、
 ・主にリビングとキッチンを一体に
 ・障子越しにから廊下にも光が入るように計画

明るく開放的な間取りになりました。

木格子が特徴的な温かみを感じるリビング・ダイニング

内装で使っている木はすべて宮城県南三陸町の丸平木材の「南三陸杉」です。
南三陸杉は、他の地域よりもゆっくりと成長する生育環境の為、年輪が密になり強度が高いという特徴があります。また、見た目は赤身部分が淡いピンク色で上品な風合いがあり内装材にぴったりです。

杉は温かみのある表情だけではなく、調湿機能、空気清浄機能、有益物質供給機能があります。

そんな杉の魅力を存分に生かすために、格子天井や床天井の羽目板張りなどの様々な使い方をしてます。

マンションリノベーションの場合、規約により床に無垢材を使えない場合があります。その時は下の写真のように天井に木を貼るだけでもガラリと雰囲気が変わります。

リビングで使用しているペンダントライトは北欧の家具メーカー「louis poulsen」のPH5です。 テーブルから60㎝の位置に設置すると、卓上を丁度良く優しい光で照らしてくれます。直接電球の光源が見えないデザインとなっています。

障子の柔らかい光と寝室

寝室は障子からの柔らかい明りと低い位置に設置したペンダントライトがほんのりと照らし落ち着いた雰囲気です。
布団2枚を敷いたときに丁度よい広さ。身体と近い場所と寝転んだ目線の先に木の温かみが感じられるように、床と天井に杉の無垢材を貼りました。

壁の仕上げは調湿効果の高い珪藻土を使用し、木以外にも自然素材を使っています。

寝室で使用しているペンダントライトは北欧の家具メーカー「louis poulsen」のPH2/1Pendantです。直径が200mmと小ぶりながら、写真のように低い位置まで下げて使用するとオシャレな雰囲気になります。

その他の部屋

物件概要

  • 専有面積 126.1㎡
  • 構造 鉄骨鉄筋コンクリート
  • 用途 集合住宅
  • その他 ㈲lideal在籍時に設計監理を担当した物件です
ABOUT ME
Haruka Chiba
一級建築士 仙台・宮城を中心に住宅の新築・リノベーションの設計をしています。 Blogにて設計以外の日々の暮らし、仙台についての情報発信をしています。