設計事例

インナーテラスのある暮らし/マンションでも庭を楽しむ

間取り

マンションの中に庭をつくる

家の中にいて、ふとした瞬間にみえる植物のある風景が好きです。植物には気持ちをリラックスさせてくれる効果があるのだと思います。

マンションでは植物を育てる場合、バルコニーや窓際のような明るい場所に置くのが一般的です。植物をまとめて配置すると、マンションでも戸建て住宅の庭にような雰囲気になります。このような空間を作る場合はバルコニーが一番適していますが、仙台のような冬寒くなる場所は、11月から外の植物を室内に取り込む必要があります。

今回提案させていただくリノベーション案は室内にリビングと玄関に2か所インナーテラスを計画したものです。

1つ目は、バルコニーとリビングの中間にあり、たくさんの植物を置くことができ、ベンチでくつろぐことができます。

外なのか中なのか曖昧な不思議な場所です。

リビングとの間は木製の建具で仕切られています。インナーテラスを設けるメリットは、寒さや暑さを防ぐ効果もあります。

リビングの木の壁を斜めにすることにより、キッチンからの視線が開けるとともに、室内を明るく開放的にしてくれます。

インナーテラスを働く場所にする

2つ目は玄関を入ってすぐの広い土間空間です。
ここでは、植物の他に自転車や家具を置くことが出来ます。ここ数年で在宅での仕事が新たな選択肢となり家で働く人も増えています。

今回の提案では、2つ目のインナーテラスを働く場所や書斎として考えました。この場所をはたく場所とした場合、プライベートなリビングに行くことなく、打合せや来客対応などを靴を履いたまますることができます。

寝室から植物を眺める

寝室に設けられた窓からインナーテラスの植物を眺めることができます。
インナーテラスは、マンションの共用廊下側からのプライバシー対策として緩衝帯の役割も果たします。

寝室からは直接、洗面所・浴室に行けるように計画しました。洗面所はリビングともつながっているため、洗濯などの家事動線もスムーズに行えます。

物件概要

  • 専有面積 約75㎡
  • 構造 鉄筋コンクリート
  • 用途 集合住宅
  • 種別 マンションリノベーション
  • その他 提案プロジェクト
ABOUT ME
Haruka Chiba
一級建築士 仙台・宮城を中心に住宅の新築・リノベーションの設計をしています。 Blogにて設計以外の日々の暮らし、仙台についての情報発信をしています。